行政書士の試験は簡単?

行政書士の試験は国家試験ながら、法律系の資格の中では取得しやすいと聞いたことがある方もいると思います。果たして行政書士の試験は本当に簡単なのか考えてみました。

行政書士試験科目と内容

まずはどのような内容の試験となっているか確認します。

試験科目と内容等

「行政書士の業務に関し必要な法令等」(出題数46題)

憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題します。

「行政書士の業務に関連する一般知識等」(出題数14題)

政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

一般社団法人 行政書士試験研究センターHPより
https://gyosei-shiken.or.jp/

このように様々なジャンルから出題されます。

合格率は?

次に行政書士試験の合格率を計算してみましょう。

年度2014年2015年2016年2017年2018年
申込人数(人)6,21756,96553,45652,21450,926
受験者数(人)48,86944,36641,05340,44939,105
合格者数(人)4,0435,8204,0846,3604,968
合格率(%)8.313.110.015.712.7

合格率はこのようになっていて、10%程度です。
ちなみに司法書士の合格率は3〜5%と言われているので、それと比べると行政書士の合格率の方が高い。つまり、行政書士の試験の方が簡単と言えそうです。

しかし、司法書士に比べて合格率が高いと言えども受験生の90%近くが不合格になっていことから容易いものではナイトも言えます。

どのくらい勉強したら良いの?

勉強時間に関しては元々の法律の基礎知識量や学習方法など個人差がありますが、一般的には法律に関する知識があまりない方の場合には800時間を要すると言われています。法律の知識がある場合には600〜700時間が必要と言われています。

これは単純計算で半年前から勉強を始めるとすると1日4〜5時間が必要です。
(1か月を30日で計算)

平成30年度の合格者を年代別割合で見てみると20〜50代で90%以上、30〜50台では70%以上を占めます。つまり、仕事をしながら受験している人も多いことが予想されます。

なので、仕事をしながら試験勉強のために1日4〜5時間の時間をとるのは大変です。そのため、受験者は早めからコツコツと勉強がオススメです。

まとめ

法律系の国家資格の中では合格率が高いものの、平均10%と低いです。
出題範囲は広く、法律の知識がない方は特にかなりの勉強時間が必要です。
ただ、受験資格は特になくどなたでも受験することが出来るので興味のある方はチャレンジしてみるものいいかもしれません。

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